JALとANAのマイルを比較
マイレージまめ知識
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国内の航空会社の中で圧倒的な規模を誇るJALとANA。
航空運賃やマイレージプログラムなど多くの面で常にライバル関係にあった2社ですが、2010年1月のJALの会社更生法申請を受け、ANAを選択するユーザーが増加しています。
JALマイラーの中には、JALの路線やマイレージサービスに大きな変更があるのでは…と、不安を覚えた方も数多くいましたが、結果として、JALは路線の縮小こそ行なわれたものの、マイレージプログラムは全面的に保護され、継続。提携クレジットカードや電子マネーなどの提携サービスでも新たなキャンペーンを積極的に実施する等、大きな混乱はありませんでした。
一方で、ANAも国際線の増便や家族マイル等の新サービスを開始しており、JALや海外の格安航空会社への対抗をはかっています。
現在も日本を代表するエアラインとして、しのぎを削っているJALとANAですが、マイラーとして気になるのはやはり、JALとANAどちらのマイルを貯めたほうが、より有利かという点でしょう。
ここでは、現在のJALとANAをマイレージプログラムを、マイルの貯め方や利用方法、マイルが貯まるクレジットカードの付帯サービス等も考慮した上で比較していきます。
JALとANA マイルの使い勝手を比較!
特典航空券への交換
マイルの使い道の王道と言われる特典航空券では、JALが「ディスカウントマイル」と「JALカード割引」という2つのキャンペーンを実施。これによって東京-札幌間の往復航空券(通常15,000マイル)が最大11,500マイルまでディスカウントされます。
対するANAは、もともと一つの路線を、時期ごとにローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンに分け、シーズンごとのマイル割引を実施していますが、同区間の最低マイルは12,000マイル。JALの最大割引には若干及びません。
また、現在、JALの会社更生法申請を受けて、ANA利用者が増加しているため、ローシーズンの特典航空券がとりにくくなっている点もネックです。
ANA |
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JAL |
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まとめ特典航空券への交換を比較!
- 特典航空券の国際線チケットは便数の多いJALがとりやすい
- ディスカウントマイル&JALカード割引にも注目!
クーポン券への交換
次に比較したいのが、マイルのもう一つの使い道、クーポン券です。ANAの「ANAご利用券(クーポン)」と「ANA SKYコイン」、JALの「JALクーポン」は、ともに航空券の支払い等に利用可能。
ただし、ANAのクーポンは1マイル=1.25円なのに対して、JALクーポンは1マイル=1.2円となっています。
また、JALクーポン・ANAご利用券は、ともに航空券やツアー・機内販売・ホテルなどの支払いに利用可能。ただし、ANAご利用券はホテルであればIHG・ANA系列に限られる等、若干、利用範囲が異なります。
ちなみに、2012年10月1日から、JALは国内線・国際線航空券の購入に利用できる「e JALポイント」を開始しました。交換レートは10,000マイル=15,000ポイント(15,000円相当)で、1マイル=1.5円となるため、JALマイラーの方はこちらもチェックしておきましょう。
ANA |
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JAL |
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まとめクーポン券への交換を比較!
- 交換レートはJALのほうが有利
- ただし1マイル=1.5円のレートで購入できるのは航空券とツアーのみ
電子マネー&ポイントへの交換
マイルを電子マネーやポイントに交換する場合、多くは1マイル=1円(1マイル=1ポイント)のレートで交換することができます。ただし、2010年の改定によって、ほとんどの電子マネー・ポイントは、マイルからの移行に上限が設けられており、30,000マイルを越えた時点で1マイル=0.5円(1マイル=0.5ポイント)にレートが引き下げられてしまいます。
ANA |
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JAL |
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まとめ電子マネー&ポイントへの交換を比較!
- ANAとJAL、どちらも一定以上の交換で還元率が1/2に
JALとANA マイルの貯めやすさを比較!
ツアーマイルの獲得
一般にツアーで利用するとマイルが減額されますが、航空会社が自社販売しているツアーや特定のサービスを利用すると、ツアーでもマイルが減額されず、更にマイルが貯めることも可能になります。
JALの会員限定ツアーサイト(旅プラス)では、会員登録後、ツアーを購入すると、国内旅行往復200マイル、海外旅行往復700マイルのボーナスマイルがもらえるサービスを実施。
さらに「JALカード・ツアープレミアム」(年会費2,000円+消費税)に参加することで、通常50%に減額されるツアーマイルを100%加算することもできます。年に何度かツアーを利用する場合は、JALの利用がお得と言えるでしょう。
JAL |
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まとめツアーマイルの獲得
- 旅プラスでボーナスマイルをゲット
- ツアー利用が多い場合は、JALツアープレミアム(年2,000円+消費税)がお得!
電子マネーチャージでのマイル獲得
電子マネーと親和性の高いマイルは、電子マネーをマイルカードでチャージすることで、マイルやマイルに交換できるクレジットカードのポイントを貯めることができます。代表的なものが、Suicaチャージで3倍のポイントがもらえるJALカードSuica。貯めたポイント(JREポイント)は1,500ポイント=500~1,000マイルでJALのマイルに交換することができます。JALは、同じく電子マネーWAONでもチャージでマイルを貯めることができ、チャージでのマイル獲得が有利になっています。
対するANAは、ゴールド以上のマイルカードでEdyチャージのポイントが貯まる(200円につき1マイル)ほか、ANA VISA Suicaカードで、Suicaチャージのポイントを貯めることが可能です。
ANA |
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JAL |
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まとめ電子マネーチャージでのマイル獲得
- JALはSuica、WAONチャージでボーナスマイル(ボーナスポイント)が貯まる
- ANAはゴールドカード以上でEdyチャージポイント、ANA VISA SuicaカードはSuicaチャージでポイントをゲット可能
上級会員(※)の狙いやすさ
JALとANAの上級会員資格(JGC、SFC)は、ANAがプレミアムポイント50,000ポイント以上、JALがFLY ON ポイント50,000ポイント以上(あるいは搭乗回数50回以上+15,000FLY ONポイント以上)でゲットできます。
両社の上級会員の狙いやすさを比較すると、JALの搭乗回数50回+15,000FLY ONポイントは、沖縄の離島間など近距離フライトを活用することで、もう一つの入会基準(JALのFLY ON ポイント50,000ポイント、ANAのプレミアムポイント50,000ポイント)よりも費用を抑えて達成することが可能です。
ただし、入会後のボーナスマイルについては、JALの区間マイル+35%に対して、ANAは区間マイル+50%と有利。また、ANAではフライトの有無に係わらず、マイルカードを更新することで自動的にボーナスマイルがもらえるため、入会後のマイル還元率ではANAが有利と言えます。
ANA |
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JAL |
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まとめ上級会員の狙いやすさ
- JALのほうが上級会員獲得のハードルは低いが、ANAのほうが獲得後のボーナスマイルが充実
- JALとANAでは、搭乗回数が多い顧客向けに、航空券の優先手配や空港ラウンジ、ボーナスマイル付与などの各種サービス(上級会員サービス)を実施しています。フライトを利用すると、航空チケットの種類や飛行距離ごとに独自のポイント(ANA プレミアムポイント、JAL FLY ONポイント)がつき、1年間のポイント合計が一定の基準を満たすことで、翌1年間、上級会員のステータスをゲットできます。 上級会員専用のマイルカード(ANAスーパーフライヤーズカード、JAL JGCカード)も発行されており、このカードの入会基準を満たすと、カード保持期間中は上級会員資格が永続的になるため、マイラーの中には上級会員カードの取得を目指してマイル修行を行なう方も多く見られます。
JALとANAのおすすめマイルカード
おすすめのJALカード
- Suica機能搭載
- 初年度年会費無料
年会費 | 普通カード:2,000円+消費税(初年度無料) |
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マイル |
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電子マネー |
Suica搭載
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付帯サービス |
付帯保険
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- 東急グループの施設をよく利用する方に
年会費 | 普通カード:2,000円+消費税(初年度無料) |
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マイル |
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電子マネー |
PASMO搭載
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付帯サービス |
付帯保険
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- 搭乗ボーナスと付帯保険が充実
- 空港免税店での割引
年会費 | 10,000円+消費税 |
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マイル |
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電子マネー |
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付帯サービス |
付帯保険
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おすすめのANAカード
- 初年度年会費無料
- マイル移行手数料がお得!
年会費 | 2,000円+消費税(初年度無料) |
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マイル |
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電子マネー |
Edy搭載
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移行手数料 |
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付帯サービス |
ポイントUP
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- Suica機能搭載
- 通勤・旅行・出張で鉄道利用の多い人に!
年会費 | 2,000円+消費税(初年度無料)※「マイ・ぺいすリボ」を利用すると751円+消費税 |
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マイル |
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電子マネー |
Suica搭載
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移行手数料 |
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付帯サービス |
ポイントUP
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- ポイント実質無期限
- コスパトップクラス
年会費 | 7,000円+消費税 |
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マイル |
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電子マネー |
Edy搭載
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移行手数料 |
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付帯サービス |
ラウンジ利用
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入会キャンペーン
新規入会&カード利用で最大10,000マイルをプレゼント!
JALとANAのマイルを比較、いかがでしたでしょうか。
JALは特典航空券のとりやすさに加えて、マイルの割引キャンペーンやクレジットカード&電子マネーとの提携サービスを多数展開しており、マイルを使うにも貯めるにも有利な航空会社であることがわかります。
一方で、ANAも利用者の利便性を考慮したサービスを展開しており、今後は国際線増発や提携拡大などでますます利便性が上がっていくことが予想されます。
日本を代表する航空会社であるJALとANA、日本のマイラーにとってもっとも身近なこの2社を上手に活用して、賢くマイルを貯めていきましょう。