ANAカードプレミアムを比較。タイプ別で考えるおすすめの1枚
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- ANAカードの最高峰!ANAカードプレミアムとは?
- ANAカードプレミアムを「年会費」で比較!
- ANAカードプレミアムを「日常使いのマイル還元率」で比較!
- ANAカードプレミアムを「ANA利用時のマイル還元率」で比較!
- ANAカードプレミアムを「ステータス」で比較!
ANAカードの最高峰!ANAカードプレミアムとは?
ANAカードプレミアムは「三井住友カード」「JCB」「ダイナース」「アメリカン・エキスプレス」が、それぞれANAと提携し、発行する4種類のクレジットカードの総称です。
いずれも最上位のステータスを持つ「プラチナカード」クラスのクレジットカードであり、通称「ブラックカード」とも呼ばれる黒い券面が特徴。ANAのマイルが貯まるクレジットカードの中でも最高レベルのマイル還元率と充実した付帯特典を誇っています。
ANAカードプレミアムを冠する4枚には共通するサービスも多い
ANAカードプレミアムは、4種類それぞれに特徴がありますが、一部、共通するサービスも存在しています。
おもな共通サービスは、ボーナスマイルと空港ラウンジ。
クレジットカードの入会時と毎年の継続時に10,000マイルのボーナスマイルがもらえるほか、フライト利用時の加算マイルも50%と高水準です。
また、国内線のANA空港ラウンジを無料で利用することができ、国際線においても世界143か国・1200か所以上の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」が付帯する点も共通しています。
4枚のANAカードプレミアムの共通サービス
- 入会・継続時に10,000マイル
- フライト利用時のボーナスマイルは50%加算
- ANA空港ラウンジ(国内線)を利用可能
- プライオリティ・パス(143か国・1200か所の空港ラウンジを回数無制限で利用可能)
- クレジットカードのポイントからマイルへの移行手数料無料
- コンシェルジュサービス
とくに「プライオリティ・パス」については、3種類ある会員ランクのうち、最高の「プレステージ」(通常年会費429米ドル)が無料付帯しており、利用回数の限度なく世界中の空港ラウンジを利用することができます。
ANAカードプレミアムの多くは申し込みが可能!
また、4種類のANAカードプレミアムのうち、ANAダイナース プレミアムカード以外は「申込制」となっている点も特徴です。
通常、プラチナカードの多くは、入会するためにカード会社からのインビテーション(招待)が必要になりますが、3種類のANAカードプレミアムは、入会申込と審査のみでクレジットカードを発行することができます。
どのANAカードプレミアムが一番おすすめ?!
仕事や旅行等でひんぱんにANAを利用する方であれば、非常に使い勝手の良いANAカードプレミアムですが、4つのカードのうちどれを選ぶかは、多くのANAマイラーが悩むポイントです。
そこで、本特集は「年会費」「日常使いのマイル還元率」「ANA利用時のマイル還元率」「ステータス」という4つの切り口で、ANAカードプレミアムを比較しました。
ANAカードプレミアムを「年会費」で比較!
プラチナカードのサービスとステータスを持つだけあり、ANAカードプレミアムの年会費は、一般的なゴールドカード、プラチナカードと比較しても、高めに設定されています。
しかし、下表をみると、ANA VISAプラチナ プレミアムカードとANA JCB カードプレミアムの2つは、年間10万円以下の年会費でANA最高峰のプラチナカードを持てることがわかります。
また、ANAカードプレミアムの基本的な機能(ボーナスマイルや空港ラウンジ)は、4種類のカードに共通するサービスであり、これらを目的としてANAカードプレミアムを作る場合は、4つに大きな差はありません。
家族でマイルを貯める場合の家族カードの年会費を考慮したとしても、ランニングコスト重視で選ぶ場合は、日系カード会社2社が提供するこれらのANAカードプレミアム、なかでもANA JCB カードプレミアムが有力な候補となるでしょう。
カード名 | 年会費 |
---|---|
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 本会員:86,400円 家族会員:4,320円 |
ANA JCB カードプレミアム | 本会員:75,600円 家族会員:4,320円 |
ANAダイナース プレミアムカード | 本会員:167,400円 家族会員:無料 |
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード | 本会員:162,000円 家族会員:無料(4枚まで) |
おすすめの1枚!
- 入会・継続時にボーナスマイル
- 国内線ANAラウンジサービス
ANAとJCBが提携し、発行するANAカード。カード利用でJCBのOki Dokiポイントが貯まり、1ポイントからANAのマイルに交換できる(1ポイント=10マイル)。ポイント有効期限は5年間。
海外旅行・国内旅行傷害保険は、ともに最高1億円の補償が自動付帯する。
ANA便の搭乗時は、ビジネスクラス用の優先チェックインが利用可能。ANA提携ホテルでは、宿泊料金の割引や朝食&ウェルカムドリンクなどのサービスも受けることができる。
ANAカードプレミアムの中ではもっとも年会費が低く、コストパフォーマンスに優れる一枚だろう。
ANAカードプレミアムを「日常使いのマイル還元率」で比較!
日常的なショッピングや公共料金の支払いも、クレジットカードにまとめることで利用額に応じたマイルを貯めることができます。
とくに、飛行機を利用する機会が少ない陸マイラーにとっては、クレジットカードの日常使いはもっとも重要なマイル獲得方法です。フライトの利用機会が多い方も、それ以外の生活で頻繁にカードを利用する場合は、ぜひショッピングでのマイル還元率にも注目してみましょう。
下表をみると、ANAカードプレミアムの中では、ANA VISAプラチナ プレミアムカードとANAダイナース プレミアムカードのマイル還元率が高く、いずれも1.5%となっています。
各カードの年会費を考慮すると、年間10万円以下で1.5%のマイル還元率を持つANA VISAプラチナ プレミアムカードに軍配が上がるでしょう。
カード名 | ショッピングのマイル還元率 |
---|---|
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 1,000円につき1ポイント(15マイル) (年会費:86,400円) |
ANA JCB カードプレミアム | 1,000円につき1ポイント(10マイル) (年会費:75,600円) |
ANAダイナース プレミアムカード | 100円につき1.5ポイント(1.5マイル) (年会費:167,400円) |
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード | 100円につき1ポイント(1マイル) (年会費:162,000円) ※ANAグループ利用時はポイント2.5倍 |
おすすめの1枚!
- 入会・継続時にボーナスマイル
- ANA航空券を購入でマイルが2倍
ANAと三井住友カードが提携し、発行するANAカード。カード利用でワールドプレゼントポイントが貯まり、1ポイントからANAのマイルに移行できる(1ポイント=15マイル)。ポイントの有効期限は4年間。
海外・国内ともに最高1億円の旅行傷害保険が自動で付帯する。
提携レストランで2名以上のコース料理を利用すると、会員1名分が無料となる「プラチナグルメクーポン」等、プラチナ会員専用のサービスを提供。
カード利用時のマイルの還元率が1.5%と高いため、フライト利用だけではなく普段使いでもマイルを効率よく貯められる。マイル還元率重視の場合におすすめの一枚だろう。
ANAカードプレミアムを「ANA利用時のマイル還元率」で比較!
ANAカードプレミアムを比較・検討している方の多くは、年間のフライト利用回数も一定以上あるケースがほとんどでしょう。
航空会社が発行するクレジットカードは、やはりフライト時の特典がもっとも充実しています。ANAカードプレミアムも同様で、フライトで貯まるマイル数は全ANAカードの中でもトップクラス。
それぞれのカードで、ANAの航空券やツアー・ホテルなど、ANAグループを利用した場合のマイル還元率は、下表のとおりです。
ANA利用時のマイル還元率を比較
カード名 | ANA利用時のマイル還元率 |
---|---|
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 100円につき3.5マイル |
ANA JCB カードプレミアム | 100円につき3マイル |
ANAダイナース プレミアムカード | 100円につき4.5マイル |
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード | 100円につき4.5マイル |
上の表では、ANAダイナース プレミアムカードとANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードが、ともに4.5%という非常に高いマイル還元率となっています。
ただし、ANAカードを比較する場合は、マイルの還元率とともに、「実際、いくらお得になるのか」を計算してみることも大切です。
例として、ANAで年間100万円分の航空券を購入した場合のお得額を比較してみましょう。
ANAで航空券を100万円購入した場合の獲得マイル数を比較
カード名 | ANAで航空券を100万円購入した場合 |
---|---|
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 35,000マイル(年会費:86,400円) |
ANA JCB カードプレミアム | 30,000マイル(年会費:75,600円) |
ANAダイナース プレミアムカード | 45,000マイル(年会費:167,400円) |
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード | 45,000マイル(年会費:162,000円) |
上の表では、ANA JCB カードプレミアム(獲得マイル数30,000マイル)とANA VISAプラチナ プレミアムカード(同35,000マイル)の差は5,000マイルです。
また、ANA JCB カードプレミアムと、ANAダイナース プレミアムカード(同45,000マイル)やANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード(同45,000マイル)との差は、いずれも15,000マイル。
しかし、1マイルを2円で考えた場合、ANA JCB カードプレミアムと他の3つのカードの差は、それぞれ1万円と3万円となり、年会費ほどの開きはないことがわかります。
年会費を考慮すると、ANA JCB カードプレミアムがもっともコストパフォーマンスの高いANAカードと言えるでしょう。
おすすめの1枚!
- 入会・継続時にボーナスマイル
- 国内線ANAラウンジサービス
ANAとJCBが提携、発行するANAカード。ANAの国内線を搭乗手続きなしで利用できる「ANAスキップサービス」と電子マネー「QUICPay」「nanaco」の機能をセットにしたJCBの独自サービス「ANA QUICPay+nanaco」を提供している。
また、新規入会で10,000マイル、入会後に会員専用のWEBサービス「MyJチェック」に登録すると6,000マイル相当、入会後のカード利用で最大17,400マイル相当をプレゼントするキャンペーンを実施中(2019年7月18日まで)
ANAカードプレミアムを「ステータス」で比較!
プラチナカードは、フライトだけではなく、会食などのビジネスシーンでも活躍します。
とくに海外ではクレジットカードが身分証の役割を果たすことも多く、クレジットカードのステータスはビジネスパーソンにとって無視できない属性の1つです。
ANAカードプレミアムは、どのカードも通常のANAカードよりはるかに高いステータスを持っています。
中でも、世界初のクレジットカードとして知られる「ダイナースクラブ」が提供するANAダイナース プレミアムカードは、招待制ということもあってステータスは抜きん出ていると言えるでしょう。
また、ダイナースと同等のステータスを誇るのが、ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードです。こちらはANAダイナース プレミアムカードとは異なり、申し込みを受け付けているため、入手のしやすさもメリットの1つ。
年会費もANAアメックスのほうがわずかに有利です。また、カードに付帯するプライオリティ・パスが、本会員や家族カード会員だけではなく、同伴者1名まで無料で利用できるのもANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの大きな特徴です。
おすすめの1枚!
- JALマイルが貯まる
- 国内線ANAラウンジを無料で利用可能
ANAとアメリカン・エキスプレスが提携、発行するANAカード。カード利用でメンバーシップ・リワードのポイントが貯まり、1ポイント=1マイルでANAのマイルに移行できる。
ポイントには有効期限がなく、マイルの移行上限もないため、じっくりマイルを貯めることができる。
最高1億円の海外・国内旅行傷害保険が自動付帯するほか、カードで購入した商品の返品や、旅行の急なキャンセル等を補償するプロテクション(カード補償)も充実。
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