大韓航空とマイレージ
マイレージまめ知識
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大韓航空は、世界三大アライアンス「スカイチーム」に所属する韓国最大手の航空会社です。
韓国を拠点に、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、および南アメリカを結ぶ広範囲のネットワークを持っており、日本への就航便もデルタ航空に次いで多く、日本のマイラーになじみの深い航空会社と言えるでしょう。
さらに、外資系航空会社の中でも航空券の料金が安めに設定されている点、国際機内食協会が授与する「マーキュリー賞」で過去2度の最優秀機内食賞を受賞するなど、サービス面での評価も高く、快適な旅を重視する旅行者にとっても注目の存在です。
今回は、大韓航空のマイレージプログラム「スカイパス」にスポットを当てて、スカイパスの内容や、マイルの貯めやすさ、おすすめのマイルカードを解説します。
大韓航空のマイレージ「スカイパス」とは?
大韓航空のマイレージプログラム「スカイパス」は、マイル有効期限が10年間と長く、家族でマイルを合算できる点から人気の高いマイレージプログラムです。
また、通常はマイルの積算対象外となることが多い格安航空券やツアー運賃でも自社便のフライトであれば70~100%のマイル加算を受けられるため、格安航空券の積算マイルが50%減額(or加算対象外)となるJAL、ANA等の国内航空会社と比較すると有利です。
大韓航空のマイレージ加算表/自社便
予約クラス | 加算レート | |
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エコノミークラス | Y、W、B、M、H、E、K | 100% |
G (団体) | 80% | |
Q、T (特別割引料金) | 70% | |
A、O、X、N、V | 加算対象外 |
さらに、同じスカイチームに所属するデルタ航空を利用した場合は、格安航空券でも100%のマイル加算を受けることができます(予約クラスE、N、O、R、V、W、X、L、U、T以外)。
一方、スカイパスの弱点は、デルタ航空以外の航空会社とのマイル提携の弱さです。
アリタリア航空や中国東方航空などスカイチームの一部の航空会社の格安航空券を利用した場合、50%のマイル減額やマイル加算対象外となってしまいます。
大韓航空・スカイパスのメリット
マイル有効期限 | 10年間(2008年6月30日以前に積算されたマイルは無期限) |
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マイル加算 | 格安航空券やツアー運賃でも70~100%のマイルを加算。同じスカイチーム所属のデルタ航空を利用した場合は、格安航空券も100%加算される(予約クラス: E、N、O、R、V、W、X、L、U、T以外) |
家族マイル | 家族間でマイル合算が可能 (会員本人の配偶者、父母、子女、祖父母、孫)※兄弟姉妹、配偶者の両親にも順次拡大 |
特典航空券の割引制度 | 一会員の口座から、同一の出発/到着地域、同一シート、同一シーズンのボーナス航空券(特典航空券)を発給するとマイルが10%OFF |
大韓航空・スカイパスの弱点
デルタ航空以外の航空会社とのマイル連携 | デルタ航空を除くほとんどのスカイチーム参加航空会社では、格安航空券でのフライトが50%に減額orマイル加算対象外 |
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デルタ航空・スカイマイルとの連携でスカイパスをもっとお得に
このように、大韓航空のマイレージは、メリットとデメリットのはっきりしたマイレージプログラムですが、充実した航空路線網やチケットの安さ、機内サービス等を考えると、上手に利用したい航空会社の一つです。
そこで、同じスカイチームに所属するデルタ航空との連携で、マイルを共有したり、よりお得なレートでマイルを貯める(使う)方法にトライしてみましょう。
たとえば、特典航空券の必要マイル数を比較すると、最低必要マイル数だけを見ればデルタが少ないものの、ピーク時などの最大必要マイル数では大韓航空のほうが少ないケースもあります。つまり、シーズンによっては大韓航空の特典航空券を利用したほうがお得になる場合があるのです。また、大韓航空は家族でのマイル合算やマイル割引などがあるため、これらも考慮してマイル交換を行なうと良いでしょう。
一方、デルタのマイルはスカイチームの他の航空会社とのマイル連携がとれており、格安航空券でもほぼ減額されずにマイルを貯められるため、大韓航空以外の航空会社も頻繁に利用するようであれば、デルタのスカイマイルをベースにするのがおすすめです。
路線※エコノミー | 特典航空券(往復) | アップグレード |
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韓国国内 | 通常期:10,000、ピーク期:15,000 | 通常期:3,000、ピーク期:4,000 |
東京-ソウル | 通常期:40,000、ピーク期:60,000 | 通常期:20,000、ピーク期:30,000 |
東京-バンコク | 通常期:40,000、ピーク期:60,000 | 通常期:25,000、ピーク期:35,000 |
東京-ニューヨーク | 通常期:70,000~160,000、ピーク期:105,000~240,000 | 通常期:60,000、ピーク期:90,000 |
東京-パリ | 通常期:70,000~160,000、ピーク期:105,000~240,000 | 通常期:60,000、ピーク期:90,000 |
路線※エコノミー | 特典航空券(往復) | アップグレード |
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韓国国内 | ― | ― |
東京-ソウル | 15,000~60,000 | 10,000~ |
東京-バンコク | 4,5000~100,000 | 10,000~ |
東京-ニューヨーク | 70,000~160,000 | 25,000~ |
東京-パリ | 80,000※エールフランス等、提携航空会社便を利用 | 40,000※エールフランス等、提携航空会社を利用 |
- 大韓航空のアップグレード特典は以下の航空券には使用不可
- 50%以上割引きの航空券
- X、G(団体航空券賃)
- B, E, H, L, N, Q, V (特別運賃)
- R(プレステージ席特別運賃)
- Sクラスのうちで運賃がS*EE3Mの場合
大韓航空とデルタのマイルカードを比較
大韓航空、デルタ航空とも、カード利用でマイルが貯まるクレジットカード機能付きのマイルカードを発行しています。
どちらのマイレージをベースにするかで、所持するマイルカードの種類も変わります。
2種類のマイルカードを見てみると、大韓航空のマイルカード(一般)は初年度年会費無料の特典に加えて、年会費1,250円+消費税とリーズナブルながら、カード利用100円につき1マイルというゴールドカード並みのマイル付与率が特徴的です。
なお、大韓航空ではクレジットカードの付帯しない「スカイパスカード」や、12歳未満の子供用の「スカイパスジュニアカード」も発行しており、ジュニアカード会員は大人会員と同様100%のマイルを貯めることができます。
対するデルタ航空のマイルカードは、入会時のボーナスマイルが充実している点が特徴。また、専用のオンラインショッピングモール「スカイマイルショッピング」を経由して買い物をすると、最大6倍のボーナスマイルが付与されるなどの特典もあります。
大韓航空とデルタのマイルカードを比較
- マイルが貯まりやすい
- QUICPay対応
年会費 |
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マイル |
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付帯保険・サービス |
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- 付帯サービスが充実
- 家族会員の年会費が1名無料
年会費 |
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マイル |
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付帯保険・サービス |
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- 初年度年会費無料
- マイル実質無期限
年会費 |
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マイル |
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付帯保険・サービス |
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- マイル無期限
- シルバーメダリオン資格付与
年会費 |
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マイル |
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付帯保険・サービス |
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入会キャンペーン
期間中にキャンペーンページ経由でカードに入会し、利用条件を満たすと合計で30,000マイル獲得可能!
大韓航空とマイレージ、いかがでしたでしょうか。
デルタ航空やユナイテッド航空などのアメリカ系の航空会社に比べて目立たない印象の大韓航空ですが、マイレージの使い勝手やチケットの価格帯などを見ても、チェックしておいて損のない航空会社とマイレージプログラムです。
特に韓国国内でのフライトや、アメリカ・ヨーロッパ方面などの遠距離区間は、チケットも安くおすすめ。
デルタ航空をはじめスカイチームの加盟航空会社を利用している方は、大韓航空のマイレージを利用してお得な空の旅を楽しんでみてはいかがでしょう。